A Rainy Day in New York



しっとりと、軽快に
音楽が身体を見えない糸で導くように
くるくるくるっと回ってみたくなる。

劇場を出ると、地面が濡れていた。
映画を観ていた1時間半の間に、雨が降ってやんでいた。

天気に、音楽に、導かれる心地よさ。
踊らされているようで、踊っている
振り回されているようで、楽しんでいる
映画の中のニューヨークの人達は感情のジェットコースターが大好き



そんな風に観ていくと、
アシュリーの最後の馬車でのシーン、降ってきた雨に導かれるように放ったひとこと。まるで「私が主役です。私の人生素敵に彩ってくれてありがとう」って言っているように感じた。出会いも別れも、突然の雨も、この世のすべては彼女を美しく彩るために存在していて、女王のような風格を感じる。

この感覚と音楽はセットで記憶されて、これからは
"Everything Happens to Me"を聴いたらその女王のマインドの感覚を思い出すだろうな。
「雨が降ってきたから急いで」って、なんてシンプルで、味わい深いひとことなんだろう。

絵とか、食べ物とか、人、思い出、場所...
私の感性に働きかけ、引き金を引いてくれるようなものをいつも探している。
感性や感覚を与えてくれるものを特別だと思う。
感覚を与えてくれる、素晴らしくセクシーな映画だった。


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