『チィファの手紙』岩井俊二監督

 1か月以上振りに更新しております。

涼しくなってきたので長袖のルームウェアを購入して、お布団も秋仕様となりました。

映画館での一席空けての鑑賞は、新鮮で快適で、コロナ禍前とどちらが頻繁に映画館に通っているのか分からないくらいです。家で快適に過ごす知恵もふくらみましたが、やはり公共の場でありながらプライベートな感覚に浸れる映画館という場所は、存在してくれるお陰で、私にとってはいつでも心を受け止めてくれる拠り所であることは変わりがありません。



岩井俊二監督の『チィファの手紙』を鑑賞しました。

手紙にまつわる作品を他にも思い出しますが、手紙って、誰が差し出しているのか、本人に受け取ってもらえたのか、定かではないことがあります。

瞬間的に送受信のできるメールやLINEが存在する時代に、相手の反応がすぐに返ってこない、ともすれば一方通行になってしまうことを受け入れざるを得ない手段であるからこそ、いじらしいドラマが生まれてしまいます。

観ることで心に感じ入る作品を言葉にすることは難しく、本意ではないことですが、あえて言葉にするのなら、私がこの作品に対して敬意を抱くのは、登場するすべての人の生きていることが、まるで本当に人がいるかのように肉感的に感じられることです。そして、小説家のイン・チャンが「書くこと」に対して吐露したあの言葉たちは、この脚本を書いた作家の魂がこもっているように感じられる生感がありました。私自身がそう感じられただけではありますが、そう感じた分だけ、私にとっても特別なものになります。

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